寄附金の活用事例:顕彰論文受賞者の声


「がん研究に関する研究環境の充実」
第7回(2018年度)特別賞受賞(150万円)
信州大学 平塚(中村)佐千枝 氏

長生きの時代に、がんはとても身近な病気です。そのため、多くの人が自分に起こるかもしれない事として関心を持っています。「がんの研究 って、どんなことをするのですか?」と時々質問もいただきます。がんに打ち勝つためには、がんを深く知ることから始まり、治療方法に結びつくように研究していきます。がんの成り立ちは非常に複雑ですが、医学、理学、工学の連携で、たいへん多くのことが分かってきました。私の場合は、がんの転移の研究をしていますので、患者さんからの組織を調べたり、貴重な動物を使ったりします。昔よりも多方面から調べる必要がでてきて、研究には費用がかかります。国や財団に研究の重要性を知っていただき、研究費のサポートをいただくことも常に必要です。研究によって、かかる費用は違いますが、1年に1000万くらいかかります。期間は10年単位でかかります。研究費がとれない時は研究を縮小し、とれた時は、研究は大きく進みます。国や財団からの研究費は、なくてはならないものですが、使う期間が決まっています。この度の顕彰金は使用期限がなく、このような研究費はたいへん貴重です。なぜならば、研究費がどうしても取れなかったときに、そしてこの研究ができたら大きく前進できる可能性があるときにも、使用できるからです。私はポールブルダリ氏のがん撲滅への思いと応援を特別なものと思っております。顕彰金はお守りとして、ここ1番のときに使わせていただくつもりでおります。